品質システム四方山話 No. 241

自己責任と自社責任


 今週は支社検査室長より寄稿頂いたので紹介します。

 イラクでの日本人拘束事件以来自己責任という言葉をよく聞くようになりました。イラクで人質になった人たちの軽率な行動で、国や世間に多大な迷惑をかけ、自己責任なのだから救出費用は本人やその家族が負担すべきだという議論もあったようです。これは、退避勧告を無視してイラク入りしたことや、本人たちの判断の甘さ、救出に際しての家族の理性を欠いた言動に対する反動でもあったようです。この自己責任の是非はさておいて、テレビで戦争の映像を傍観している私たちに戦争を身近に感じさせた事件でした。

 ところで自己責任に対して自社責任という言葉はあまり聞かれません。例えば、企業の不祥事が発覚しても自社責任を問うという言葉はあまり聞かれません。社会一般においては、会社が自社責任を果たさなければ社会から淘汰されるだけです。そのため、企業の内部では会社の責任ということはあるが、社会一般においては企業の社会的責任と言う言葉で問われています。このことは会社の責任は単に会社内部だけではなく、広い意味で社会一般に対しても責任があるということでしょう。

 私たちはいろいろなレベルで会社の担当業務を遂行し、自己の責任をもって会社の責任を果たし、そのことによって社会的な責任を果たしていると考えられます。担当業務でいろいろ顧客と打ち合わせすることは、どのレベルでも会社の責任を背負って行動していると考えるべきでしょう。即ち、少なくとも担当業務については会社を代表しているという心構えが大事だと思います。

 品質は何も成果品だけではなく、私たちの社会的責任を果たすという行動も品質保証のひとつの目安になると思います。


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